コラム

EC運用代行を選ぶときのチェックリスト12項目|失敗しない比較方法を解説

EC運用代行を選ぶときのチェックリスト12項目|失敗しない比較方法を解説

「EC運用代行会社を探しているけれど、どこも同じように見える」

「料金が安い会社と、実績が豊富な会社。どちらを選ぶべき?」

「契約してから、思っていた業務が対象外だと分かったら困る」

EC運用代行を検討する企業にとって、外注先選びは重要な経営判断です。

EC運用代行会社のホームページには、「売上改善」「運用効率化」「広告運用」「制作支援」など、魅力的な言葉が並んでいます。

しかし、同じ「EC運用代行」というサービス名でも、対応できる業務や得意分野は会社によって異なります。

商品登録を中心に支援する会社もあれば、広告運用や売上分析に強い会社、商品撮影やコンテンツ制作まで対応する会社もあります。

EC運用代行の選び方で大切なのは、知名度や料金だけで決めず、自社の課題を解決できる会社かどうかを見極めることです。

この記事では、大阪でEC運用支援、コンテンツ制作、EC素材撮影などを手がける株式会社JYOが、運用代行会社を比較するときに確認したい12項目を解説します。

そのまま社内の比較資料として活用できるチェックリストも用意しました。

1. EC運用代行会社を選ぶ前に整理したいこと

運用代行会社を探し始める前に、まず自社が何に困っているのかを整理しましょう。

例えば、次のような課題です。

  • EC担当者が1人しかおらず、日常業務が回らない
  • 商品登録や在庫更新に時間がかかっている
  • 広告を出しているが、成果を十分に分析できていない
  • 商品撮影や画像制作の負担が大きい
  • 楽天市場とAmazonで運用が分散している
  • 売上を伸ばすための改善施策を実行できていない

これらはすべてEC運用の課題ですが、必要な支援内容は異なります。

例えば、商品登録の人手が足りない企業が広告運用専門の会社に依頼しても、根本的な問題は解決しないかもしれません。

逆に、売上改善の戦略が必要な企業が、更新作業だけを請け負う会社に依頼しても、期待した成果にはつながりにくいでしょう。

まずは「何を任せたいか」「何を改善したいか」「社内に何を残したいか」を明確にすることが、外注先選びの第一歩です。

2. EC運用代行を選ぶときのチェックリスト12項目① 自社のECモール・カートに対応しているか

最初に確認したいのは、利用しているECプラットフォームへの対応です。

楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、Shopify、makeshopなどでは、管理画面や運用方法が異なります。

「EC運用に対応」と書かれていても、すべてのモールに同じ水準で対応できるとは限りません。

確認する質問:「当社が利用しているモール・カートで、どのような業務を担当した経験がありますか?」

② 自社と近い商材・業種の経験があるか

アパレル、食品、日用品、工業製品など、商材によって必要な商品情報や販売方法は異なります。

例えばアパレルでは、着用イメージやサイズ感を伝えるコンテンツが重要です。

工業製品では、仕様や用途、適合条件などを正確に伝える必要があります。

同業種の実績が必須というわけではありませんが、商材への理解力は確認したいポイントです。

確認する質問:「当社に近い商材では、どのような課題に対応してきましたか?」

③ 対応する業務範囲が明確か

EC運用には、商品登録、画像制作、在庫更新、販促設定、広告管理、分析など、さまざまな業務があります。

運用代行会社によっては、月額料金に含まれる業務が限定されている場合があります。

例えば、商品登録は対応していても、画像加工や商品説明文の作成は別料金というケースです。

契約前に、対応する業務と対象外の業務を一覧にして確認しましょう。

確認する質問:「月額料金に含まれる作業と、別途費用が必要な作業を教えてください」

④ 商品撮影・画像制作まで対応できるか

ECサイトでは、商品情報だけでなく、写真や画像コンテンツも重要です。

商品撮影、画像加工、バナー制作、商品ページ制作を別々の会社へ依頼すると、連絡や修正の負担が増える場合があります。

撮影と制作を一緒に依頼できる会社なら、業務を効率化できる可能性があります。

ただし、撮影品質や制作実績、対応可能な商品数も確認する必要があります。

確認する質問:「商品撮影から画像制作、ページへの反映まで対応できますか?」

⑤ 売上分析と改善提案ができるか

日々の更新作業だけでなく、売上や購入率を分析し、改善提案ができるかも重要です。

例えば、アクセス数は増えているのに購入率が低い場合、商品ページや価格、送料、購入導線などに課題があるかもしれません。

分析結果を報告するだけでなく、具体的な改善案と実行計画を提示できる会社が望ましいでしょう。

確認する質問:「どの指標を分析し、どのような改善提案を行いますか?」

⑥ 広告運用の対応範囲が明確か

楽天市場やAmazonなどのモール広告と、Google広告やSNS広告では、必要な知識や運用方法が異なります。

広告運用に対応している場合でも、どの媒体が対象なのかを確認しましょう。

また、広告費そのものと運用手数料は分けて確認する必要があります。

広告運用を外部パートナーに委託する場合は、その体制も把握しておくと安心です。

確認する質問:「対応できる広告媒体と、広告費・運用手数料の内訳を教えてください」

⑦ 実際の担当者と運用体制が分かるか

契約前の営業担当者と、契約後に日々の運用を担当する人が異なることは珍しくありません。

そのため、実務を担当する人の経験や、連絡・承認の体制を確認することが大切です。

担当者が不在になった場合の引き継ぎ方法も確認しましょう。

特に、EC担当者が少ない企業では、外注先の担当者に業務が集中しすぎない仕組みが重要です。

確認する質問:「日常業務の担当者、責任者、代替対応の体制を教えてください」

⑧ 月額料金と追加費用が明確か

EC運用代行の料金は、業務範囲や作業量によって異なります。

月額料金が安く見えても、商品登録件数の追加、画像制作、撮影、広告運用などに別料金が発生する場合があります。

比較するときは、基本料金だけでなく、実際に必要な業務をすべて含めた総額で判断しましょう。

確認する質問:「当社が希望する業務をすべて依頼した場合、年間総額はいくらになりますか?」

⑨ 改善施策を実行するスピードは適切か

EC運用では、分析結果を実際の改善につなげるスピードも重要です。

例えば、商品ページの修正を依頼してから公開まで、どれくらいの日数がかかるでしょうか。

また、緊急の在庫変更や販売停止などに、どのように対応するのでしょうか。

通常業務の対応目安と、緊急時の連絡体制を確認しておきましょう。

確認する質問:「通常の修正依頼と緊急対応では、それぞれどのような対応目安がありますか?」

⑩ レポートと定例会議の内容が具体的か

毎月レポートを提出するだけでは、十分とはいえません。

重要なのは、数字から何が分かり、次に何を改善するかまで共有されることです。

売上、アクセス数、購入率、広告費、利益など、自社に必要な指標を確認できるかを見ておきましょう。

また、定例会議の頻度や、改善施策の進捗管理方法も比較するとよいでしょう。

確認する質問:「レポートのサンプルと、定例会議の進め方を見せてもらえますか?」

⑪ 契約条件・データの管理方法が明確か

見落としやすいのが、契約期間や解約条件です。

最低契約期間、更新方法、途中解約の条件などを事前に確認しましょう。

さらに重要なのが、商品画像、制作データ、商品情報、広告アカウントなどの管理です。

契約終了後に必要なデータを引き継げるか、アクセス権限を適切に管理できるかも確認する必要があります。

確認する質問:「契約終了時のデータ引き継ぎとアカウント権限の扱いはどうなりますか?」

⑫ 自社の成長に合わせて支援内容を変更できるか

EC事業の課題は、事業の成長とともに変化します。

最初は商品登録の人手不足が課題でも、半年後には広告運用や商品撮影、販促企画が重要になるかもしれません。

そのため、必要な業務を追加・変更できるかを確認しましょう。

また、すべてを外注し続けるのではなく、将来的に社内へ業務を戻せる体制も選択肢です。

確認する質問:「事業規模や社内体制の変化に応じて、契約内容を見直せますか?」

3. 12項目を使って運用代行会社を比較する方法

複数の会社を比較する場合は、同じ質問をして、同じ基準で評価することが重要です。

例えば、各項目を次の3段階で評価します。

  • 2点:自社の要件を満たし、具体的な説明や根拠がある
  • 1点:一部対応できるが、条件や確認事項が残る
  • 0点:対応できない、または説明が不明確

12項目の合計は24点満点です。

ただし、単純に点数が高い会社を選べばよいわけではありません。

例えば、Amazonの運用が必須なのにAmazonへ対応できない会社は、ほかの項目が高得点でも候補から外れる可能性があります。

最初に「必須条件」を決め、その条件を満たした会社を採点する方法がおすすめです。

また、広告運用を依頼しない場合は、広告関連の項目を採点対象から外すなど、自社の状況に合わせて調整しましょう。

4. 料金が安い会社と高い会社、どちらを選ぶべき?

EC運用代行会社を比較するとき、料金は重要な判断材料です。

しかし、月額料金だけで比較することはおすすめできません。

例えば、A社は月額20万円、B社は月額35万円だったとします。

A社は商品登録と在庫更新が中心。

B社は商品登録に加えて、画像制作や分析、改善提案まで対応する。

この場合、料金だけで優劣を判断することはできません。

反対に、必要のないサービスまで含まれている高額なプランが、自社に適しているとも限りません。

比較するときは、次の3つを整理しましょう。

① 必要な業務が含まれているか

② 社内担当者の負担をどれだけ減らせるか

③ 売上や利益の改善に向けた取り組みがあるか

外注費を単なる経費として考えるのではなく、どのような業務負担や課題を解決できるかで判断することが重要です。

5. 失敗しやすいEC運用代行会社の選び方

よくある失敗の一つが、「すべてお任せできます」という説明だけで契約してしまうことです。

何を任せられるのか、何を社内で対応するのかが曖昧なままでは、契約後に認識の違いが生まれる可能性があります。

また、過去の売上実績だけで判断することにも注意が必要です。

成果は、商材、価格、広告予算、ブランド認知度、運用期間などによって異なります。

大切なのは、成功事例の数字そのものだけでなく、どのような課題に対し、何を実行し、どう検証したのかを確認することです。

さらに、運用代行会社にすべてを任せきりにすると、社内に情報やノウハウが残らない場合もあります。

外注する業務と、社内で把握・判断する業務を分けておくことが、長期的なEC事業の安定につながります。

6. 大阪でEC運用代行会社を選ぶときのポイント

大阪でEC運用代行会社を探している場合も、基本的な選び方は同じです。

会社の所在地だけでなく、対応業務や実務体制、連絡方法、制作能力を確認しましょう。

一方、商品撮影や商品理解のために現物確認が必要な場合は、訪問や撮影体制が重要になることがあります。

特に、商品撮影、画像制作、EC運用を複数の会社に依頼している企業では、業務の連携方法を見直すことも有効です。

例えば、商品撮影の段階からページ制作の目的を共有できれば、必要な素材を計画しやすくなります。

運用分析で判明した課題を制作担当者へ共有できれば、改善の意図が伝わりやすくなります。

つまり、会社選びでは個別の作業能力だけでなく、業務全体をどのようにつなげられるかも重要なのです。

7. 株式会社JYOが大切にしているEC運用支援の考え方

株式会社JYOは、大阪を拠点にEC運用請負・EC運用保守サポート支援、Web制作、コンテンツ制作、EC素材撮影などを提供しています。

私たちが大切にしているのは、企業ごとに異なるEC運用の課題を整理することです。

商品登録の人手が足りない企業。

商品撮影や画像制作に負担を感じている企業。

制作会社と運用会社が分かれ、改善が進みにくくなっている企業。

それぞれ必要な支援は異なります。

だからこそ、最初からすべての業務を外注することが正解とは考えていません。

社内に残す業務と外部に任せる業務を整理し、継続しやすい運用体制をつくることが重要だと考えています。

EC運用代行会社を比較する際には、ぜひ今回の12項目を活用してください。

よくある質問(FAQ)Q1. EC運用代行会社は何社くらい比較すべきですか?

まずは3社程度を候補にして、同じ業務条件で比較する方法が考えられます。社数を増やすことよりも、対応範囲や見積条件をそろえることが重要です。

Q2. EC運用代行は小規模な会社でも依頼できますか?

依頼できます。ただし、対応可能な業務量、最低契約料金、必要な社内作業などは会社によって異なります。自社の規模に合ったサービスを確認しましょう。

Q3. EC運用代行会社を途中で変更することはできますか?

契約条件によります。変更を検討する場合は、解約予告期間、制作データの引き継ぎ、商品情報、アカウント権限などを事前に確認する必要があります。

Q4. EC運用代行とECコンサルティングの違いは何ですか?

一般的に、EC運用代行は商品登録や更新、広告管理などの実務を担い、ECコンサルティングは課題分析や戦略立案、改善提案を中心に支援します。ただし、両方を提供する会社もあるため、実際の業務範囲を確認することが大切です。

まとめ|EC運用代行は「何を任せられるか」で比較する

EC運用代行会社を選ぶときに重要なのは、料金や知名度だけではありません。

自社のECモールに対応しているか。

必要な業務を任せられるか。

商品撮影やコンテンツ制作まで対応できるか。

分析や改善提案を実行できるか。

そして、契約後も安心して運用を続けられる体制があるか。

こうした12項目を確認することで、自社に合った運用代行会社を比較しやすくなります。

良い運用代行会社とは、何でも任せられる会社ではなく、自社の課題に合った役割を担える会社です。

EC運用代行会社の選び方でお悩みの企業様へ

株式会社JYOでは、EC運用支援、商品撮影、コンテンツ制作、Web制作などのご相談を承っています。

現在のEC運用体制を見直したい企業様や、外注先の選び方で迷われている企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

株式会社JYO|AI時代のWeb戦略会社公式サイト:https://jyo.jp/

株式会社JYO
北浜太一